ひよどり坂

いにしえに思う

「サムライの古径」という竹林内の坂道を訪ねてみました。

千葉県佐倉市にあります。武家屋敷通りの西端からこの古径は始まります。長さ100メートル程度の、人が一人すれ違える程の狭い坂道です。ここでの写真は坂の下の東側入口からの順番で掲載しています。

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ひよどり坂の、名称の由来などはわかりません。現在に残る武家屋敷地の近くにあるので、「サムライの古径」というのか? 確かに道というよりは古径ですね。最初は興味半分だったのですが、いざ、現地に来てみると、なんとも良い雰囲気のところでした。

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気持ちを入れ替えるには、持って来いの場所で、静寂が漂う場所なのです。心が疲れたときに、このような竹林に触れることは気持ちを慰めてくれるものがあります。

ただ、タイミング的に、ときより観光客や周辺在住の方々が、ぞろぞろ歩くこともあるようです。

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ブログ作者は今年1月と5月に二回ここを訪れています。掲載写真は1月と5月の両方を組み合わせてあります。季節の違いによって撮影できる写真も、また違った趣で撮影できるのではないでしょう。

ブログ作者は、様々な「道・みち」の写真を撮ってまいりました。中世の古道、古代道、近世街道など、時と場所でそれぞれの表情で迎えてくれる「みち」は、こころの友なのです。

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ここしばらく、マンネリ化した古道探索も、久々に、心はしゃぐ思いで、この坂を登っていました。本当に久々のときめきとの出会いでした。何故だろう、鎌倉古道のような奥深さはありませんし、古代道のようなスケールの迫力もありませんが、ここには何か懐かしいものが感じられるのです。

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途中、中間部の休憩所があります。そこで腰を下ろすことが出来ます。若い人、元気な人なら一気に駆け上がって仕舞いそうな坂ですが、あえてわざとらしく座ってみたくなります。背後の壁には「侍」の文字が。こういうわざとらしい演出も嫌らしく感じませんのも不思議です。逆にそういう演出が微笑ましく思えるのは作者の気持ちが変わったものなのか?

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道路構造的には切通しの坂道です。武家屋敷から佐倉城へ向かうには、方向的には中途半端な道です。城内へ最短で駆けつけるには「くらやみ坂」辺りを通るのがベストなのかも知れませんが、そう考えるのは、ひねくれ者のブログ作者だけでしょう。

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テレビドラマで、「トクサツガガガ」というのがありました。観たいと思って見たドラマではありませんでしたが、たまたまチャネルを変えているとき、見入ってしまいました。主人公は特撮をこよなく愛する隠れオタク。この主人公の性格は、ブログ作者とかなり共通するものが感じられました。性別も年齢もオタクの趣味も別ですが、他の人にはわからない、好きなものへの情熱は全く同じです。

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好きなものを、他者にあえてわかってもらおうとは思いませんし、逆に隠して、普通の人のように振る舞います。無趣味でだらだら残業する同僚と付き合うときの苦痛とか、好きな趣味の関連商品を買うときの気まずさとか、好きなことをダイレクトに楽しむために、食事などを簡素に切り詰めるところは、ブログ作者そのものです。

特撮オタクだろうが少女アニメオタクだろうがアイドルオタクだろうが、ブログ作者自身、歴史オタクですし、お城オタクみたいな変な友人とか見ていると、人間、女だろうが男だろうが若者であろうが年寄りであろうが、他人に合わせる必要なんて、全く感じないし、自分の好きな道をまっしぐらていうのは、いいなと思いました。

さて、何がいいたいのか。いい歳して特撮ヒーローとはしゃいでいる主人公の笑顔(*^o^*)は、山城の中で堀だ土塁だとはしゃいでいる変な友人と変わらないんだよなと、ブログ作者も、「史跡めぐり」で喜びはしゃぐのは同じなんですよね。

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さあ、ああだこうだ言っている内に、サムライの古径の反対側入り口に着いてしまいました。ほんの僅かなひとときでしたが、江戸時代への時空の旅を楽しむことができました。


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